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またまた、2010年12月3日にustreamで配信された

孫正義氏と田原総一郎氏の対談

「電子教科書は日本を救うか」の

12月8日から6回にわたって

講談社現代ビジネスのサイトに掲載された内容から




3回目は飛ばして、4回目の抜粋と要約




田原:ずっと以前に孫さんにお会いしたときに、


   あなたが非常に重大なことをおっしゃった。


   私はそれが焼き付いているんです。


   2018
年頃にはコンピュータ・チップの容量が


   人間の脳細胞の容量を超える、と・・・


   今までは人間が問題を出してコンピュータに解かせてきた。


   ところが将来はコンピュータが自ら問題を出せるようになる。


   そうなると世の中は根底から変わるとおっしゃた。


田原:じゃあ人間、いらなくなるじゃないですか

孫:いらなくはならないんだけれど、


   いわゆる丸暗記というのになんの意味があるんだということになる。


   検索するよりも答えが早く出てくる


孫:人間の脳は、脳細胞の中にあるシナプスが


  「くっついた」「離れた」の二進法で動いている。


  ・・・
この数が300億個ある・・・


  人間の頭の二進法と同じトランジスタ、


  これが300億個を超えるのはいつか、


  ということを20年前に僕が推論で計算した。


  そうしたら2018年だという答えが出た・・・


  2018
年に人間の脳細胞に追いつき、


   じゃあ、そのあとどうなるか。


   そこから30年間で人間の脳細胞の100万倍になる

田原:検索するよりも早いんだ。

孫:つまり検索は指でやるでしょう。

田原:人間が入力したするする必要がないんだ。

孫:ええ。要するに頭の中で、


   「あれはなんだろう」と思った瞬間に答えが頭に浮かぶ、


   目に浮かぶ、あるいはディスプレイに出る。


   ・・・
つまり人間の細胞っていうのは頭と、


   たとえば指が神経細胞で繋がっていて、


   微弱な電流が流れているわけです。


   電流でその神経に命令をしている。


   つまり「人体内ローカルエリアネットワーク」です。


   脳と通信をしている。しかも通信の媒介は電流です。


孫:そうです。・・・無線で通信する。これをテレパシーと呼ぶ。


孫:30年後のソフトバンク、何をやっているの? 

     300年後のソフトバンク、何をやっているの?」というなら、

     「ソフトバンクというのはテレパシーカンパニーだ」と言えるかもしれない。
     
     ・・・科学的にやる。だからそういう時代がくる

田原:そういう時代だと、脳もいらなくなるんじゃないですか?

   コンピュータのチップも通信をします。


   記憶は全部電流でやっている。


   同じ電流で、しかも二進法です。


   人間の脳細胞とまったく同じ役割です。



   ということはこのチップをですね、


   ペタッと額に貼る。


   そうすると、ペタッと貼ったチップと脳が通信をして、


   思い浮かべたこと、あるいは自分の記憶の延長として


   、「外脳」がチップに入る。


   人間の左脳、右脳に対して、


   外脳のチップ、


   これが人間の脳の100万倍の容量を持つようになる。

田原:そうするとたとえば僕がペタッと貼っておき、


   孫さんがペタッと貼っておくと、


   僕が思ったことを、


   僕がしゃべらなくても孫さんは分かってしまう?


   「田原はこんなことを今思っている」と。

田原:本当のテレパシーだ

孫:イマジネーションする、想像する、クリエイティブする、

    それが人間の脳の役割です。
  
      ・・・よりアートだとか、哲学だとか、愛だとか、


  その問題解決、提案能力、企画能力として必要なんです。

田原:コンピュータには創造性というのはないんですか。

孫:いずれ出てきます。

田原:ホント、人間いらなくなっちゃう。

孫:でもね、いずれ出来るようになります。


    いずれ出来るんだけれど、


    その彼らと人間が、ある意味、競い合いながら、



    でもある意味、融和しながら進化するという時代が、


    今から100年後にはくる。おそくとも200年後にはくる。



    ・・・
だからまさにそういう意味で


    教育の内容を変えなきゃいけないということなんですよ。


    ・・・要するに丸暗記中心で、問題を解くよりも大切なことがある。


   人間の100万倍も計算速度と記憶容量のチップがあったら、


   そんな付加価値の低いことやってどうすんの、と。

質問者a:・・・世界中の人たちがイノベーションに目覚めたら、


    製造業はどこに行ってしまうんでしょうか。・・・

孫:最後はロボットになります。


   組立業の最後はロボットになる。


   ロボットがロボットを組み立てる、


   ロボットが自動車を組み立てるというふうに最後はなります。



   ・・・「格差社会反対」って言うけれど、


   格差社会に反対ならば、世界的な格差社会の中で、


   より日本全体が墜ちこぼれになるか、


   その大きな格差社会の中で日本全体を上位の側に持っていくか、


   これが教育の基本理念、思想の中にないと・・・。


   これが国家戦略だと思うんですよね。




質問者b:電子教科書が導入されたとして、現場はどうなるんでしょうか。・・・



田原:カネは誰が出す



孫:国家が出すべき・・・iPadの配布は280円で出来ます。


   ・・・
月280円。


   ・・・
月1万3000円の子ども手当の内数として、


   月280円分の現物支給とする。


   そして残り1万2720円を現金で支給する。


   1番大切なのは子どもの頭に投資する、


   日本の未来に投資することです。・・・

    宿題の添削だとか、〇とⅩを付けるくらいは自動でやらせる。

  ・・・もっと知恵だとか知識だとか会話だとかディスカッションとか、


  そういうものに使えばいい。

質問者c:決定権者が知識に乗り遅れていて・・・

   電子教科書を使うべきなのは、


   子供ではなくわれわれ教える側のほうじゃないのでしょうか。

孫:「30%くらいがIT 関連だ」と申し上げましたけど、


   残り70%のほとんどの人もITを自分の本業で活用する、


   そういう時代になる・・・

   IT農業であり


   IT漁業であり

 
   IT流通業であり


   IT金融業であり


   ITサービス業でありというふうになる。


   あらゆる産業の基本的基礎能力として


   ITを最大限に活用するということになる。


   僕が申し上げた


   「国民の総人事異動」というのはそういうことなんです。


   ・・・脳が少し固まってしまった後に


   いろんなあとにいろんなことを覚えようとしても無理です。


   応用が利かない。


   ・・・子どもには「デジタル・ネイティブ」として生まれたときから、

   あるいは小学校の1年生、


   最初にあいうえおを書くときから、


   英語もIT 語も当たり前のように電子教科書を・・・


   最初に紙と鉛筆を使うかのごとく・・・


   使うというふうになるべきだと思います。

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