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引き続き、2010年12月3日にustreamで配信された

孫正義氏と田原総一郎氏の対談

「電子教科書は日本を救うか」の

12月8日から6回にわたって

講談社現代ビジネスのサイトに掲載された内容から




5回目の抜粋と要約




田原:愚問かも知れませんが、パソコンで・・・


   漢字が書けなくなった。ITになるとそういうことが起きません?



孫:漢字が書けないというのはある意味での退化なんですけども、


  逆に言うとそれも進化だと僕は捉えている。


田原:便利になると、みんな苦労しない。


   そのかわりでどんどん退化するんじゃないかと思うんです。



孫:便利になって効率を上げていく部分と、


  たまにはこうやってお会いして目を見ながら雰囲気を見ながら、


  ・・・こぞという急所のときに、


  「やっぱりお会いして話をしましょう」と・・・


  だから僕は毎月海外に行っています


田原:電子教科書も反対じゃない。


   だけど、効率がいいもんだから、


   だんだん教師がサボタージュして、


   手抜き手抜きになるんじゃないかというのが心配なの。


孫:小学校の先生方が


  生徒に直接指導するために


  費やしている時間のパーセンテージは、


  実は全体の37%・・・


  あとは点付とか事務連絡とか明日の授業の準備とか、


  そういうことに残りの63%を費やしている。田原:雑用が多すぎるんだ。


孫:だから点付けなんていうのはね、


  電子教科書で自動的にやりゃあいいじゃないか。


  先生が時間を割くのはそこではなくて、


  赤ペン先生のように、手取り足取り指導をするところ、


  あるいは「正解率の低い問題については明日の授業でさらにもう一回復習しよう」とか、


  ディスカッションをしようとか


  シリコンバレーの人たちほど、



  ・・・仕事の生産性はハイテクで徹底的に生産性を上げて、


  土日は家族とわーっと過ごす。


  そういうふうにものすごくメリハリがある。


  アートを愛するし、健康を愛するし。


田原:シリコンバレーでプールを持っているのは


   国民のごく一部で、
アメリカの平均年収は日本よりも低い。



   それに貧しい層は日本よりもはるかに多い。


   ・・・そんな格差があっていいのか、っていう話になっちゃう。


孫:・・・思想の部分として、日本は丸ごと、


  手をつないで赤信号に向かっていく、


  手をつないでみんなで沈みましょう、


  というふうになって、日本全体が世界の格差社会で沈むか・・・。


  ・・・競争を嫌うこと、国内のなかでの格差を嫌うこと、


  頑張ろうとする者・競争で抜きんでていこうとする者の足を引っ張ることが、


  格差社会の是正になると勘違いしている人が多い。


田原:それが教育だと思っている人がいる。


   そうじゃなくて、下の人を上げろと。


孫:下を上げて、上はもっと行けと。


  上がもっと行くと、さらに平均もそこに追いつこうと頑張る。


質問者d:教育というのは方法で、どういう生徒を育てるか、


      社会のニーズに沿ったような生徒を、


      先生方は真面目に一生懸命社会に送り出すのが


      務めだと思って日々頑張っているわけです。


      ・・・せっかくいいデジタルの教科書が入っても、


      それを使いこなしている子どもたちが社会に出たときに、


      社会と上手くやっていけないというか、そういう・・・。


孫:要するに生徒に何を教えるのか。


  それは国家の方針、国家のビジョンがあって、


  そのこれから30年後、50年後、100年後の


  日本の天下国家をどうしたいんだと。


  ・・・今の政治家の先生方に一番求められていることは、


  来年のマニフェストどうするかとか、


  再来年の選挙どうするかという次元のことではなくて、


  30
年後の日本の天下国家をどうするんだ、


  50年後の日本の天下国家をどうするんだと語ること・・・


  選挙の前になると、必ず墓参りと田んぼで長靴を履く。


  そうするとなんか「あの人は立派な政治家だ」と。


  ・・・(農業・漁業は)GDP2%ですよ。


  それで日本の天下国家が支えられるますか。


  そこからせめて工業化社会だし、


  工業化社会も今から30年たったら絶対に組立業では成り立たない。


  だから頭脳革命、情報革命のところに子どもたちを送り出さないといけない、


  そういうIT立国をしようというビジョンが必要です。
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